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友人の命日

今日は6月23日。子供のころ(小学校、中学校時代)の9年間をともに過ごした友人の11回目の命日です。勘違いして、十三回忌と思って電話したところ来年がそれだとのことでした。凄い男でした。

ネズミの集落に凶暴な猫が来て、全員集まっての緊急対策会議。「そんなのはライフルで撃ち殺せ」「いや日本刀で一匹一殺だよ」みんな無責任な勝手なことを口々にします。でも、どれもダメで結局、ワイワイガヤガヤの末、猫の首に鈴をつけて警戒することになりました。誰が首に鈴をつけるか、おお揉めに揉めましたが誰も手を挙げる者がいません。鳩首会議も明日に持越しを宣言しようとした寸前、それまで片隅で静かにして成行きを見守っていたひ弱そうな一匹が、すっと手を挙げて、「じゃ、俺が行くよ」。

そんな男でした。九州の片田舎の役場の職員でしたが、私にとっては神様のような存在でした。彼を手本に生きたいと思いますが、ま、足もとにも及びません。毎年、ホタルが飛ぶ季節になると、きまって思いだします。彼は、田舎の川辺でほたる祭りを始めた人でもありました。(2018.6.23)

ブロック塀の倒壊

 大阪北部地震で高槻の小学校のブロック塀が倒壊して小学生が下敷きになって死ぬという悲惨な事故から、まだ2週間ほどしか経ちません。でも、テレビも新聞もワールドカップに熱狂し、日本中が一色に染まったようです。悲惨な事故はもうすっかり忘れ去られたのでしょうか。むかしは、『人の噂も七十五日』という言葉があるぐらいですから、世間の関心事の移ろいも時の流れも、今よりもずっと緩やかだったのでしょう。

 ブロック塀の倒壊事故については、外構工事業の端くれに生きる者としては世間一般以上に関心を持たざるを得ません。あまり鮮明でない新聞に載った写真とニュースしか判断材料がないので断定的なことは言えませんが、すでに指摘されているように控え壁がなかったのも問題でしょうが、それ以上に、写真から見ますと、あれだけの高さのブロック塀に鉄筋がキッチリ配筋されていたのか疑問が残ります。

 といいますのは、土台の擁壁からわずか10センチ足らずぐらいのところで鉄筋がスパッと切れていて、その一方倒壊したブロック側は粉々に砕け散るでもなくかなり原型をとどめています。つまりブロック塀そのものには配筋はなされていたけど、土台のコンクリート擁壁との間の鉄筋の接続がキチンとなされていなかったので、横揺れに弱かったのではないかと想像しています。工事的に適法かどうかはさておき、土台から伸びた鉄筋がもう少し長ければ(20~30センチぐらい)、斜めにかしいだぐらいで済み、崩落、落下はなかったのではないかと想像しています。

 30~40年前に施工したブロック塀で、中には今では考えられないほど、けっこういい加減なのを見かけた事があります。かつて、工事上、既存の古いブロック塀を解体しなければならないことがありましたが、解体どころか、軽量ブロックで施工され、足で蹴ったら倒れたこともありましたし、手で強く押すと揺れるのもありました。それらは、きまって軽量ブロックに、無筋だったり、番線みたいに細い鉄筋だったり。少し強い地震があるたびに、そういういい加減な施工が、ブロック工事全般を貶めているのは残念なことです。

 ちょうど北大阪地震の数日前、お客さんから、新居の土留めのブロックが地震で壊れないか心配だといわれましたが、東日本大震災ぐらいでも問題ないと思いますよと即答しました。今のご時世、ごく普通の工事でもそれぐらい進歩しているということです。

 今どきの住宅は、心配される以上に案外、いや、かなり安全には配慮して建てられているのではないでしょうか。付随する外構工事も同様です。東日本大震災の時もそうでしたよね。地震の直後に見たテレビの映像でも、倒壊した建物、街並みは殆ど見当たらず、あってもごく稀で、むしろ街が津波に飲み込まれる映像でトラウマになるほでした。それに震源地から遠く離れた関東の海岸近くの砂地の地盤で起きた液状化現象。建物は無傷のまま傾いでしまったり、ずたずたに切断されたライフライン。常総市でも2~3年前に見ましたよね。古い家屋はみんな激流に飲み込まれたのに最後まで流されなかった新築住宅。ちょっと話が横道に逸れましたが、建物と同じようにブロック工事始め、外構工事も安全性を追求して日進月歩を遂げています。

 今から40~50年前のクルマには殆どシートベルトは装着されてなかったんじゃないかと思いますが?(違ってるかな?)ついてても使う人はほとんどいない。無駄な装備品として扱われていた、シートベルト受難の時代はずいぶん長かったように思います。でも今は、シートベルトをしないで運転するなんて考えられませんよね。今から思うと昔の人は、身の安全も考えないでクルマを運転してたということでしょうか。

 ブロック塀も同じです。昔は鉄筋も入れないで、それが当たり前、何の問題も指摘されることなくブロック塀を作っていたなんて、今じゃ考えられないことです。でも、それ程までに日常生活にかかわりのある商品、サービス、工事、すべての事物は、年々安全性を最も大切に考えて進歩を遂げているといえるのではないでしょうか。(2018.7.2)